【お悩み相談】妊娠7カ月。出産後の職場復帰が不安だらけ

妊娠7カ月の妊婦さんに仕事復帰への不安を抱えているというご相談を受けたので、相談内容とおこたえしたことをまとめました。私自身の体験から感じたことなので、すべての人には当てはまらないかもしれませんが、同じような悩みを抱える方参考になれば幸いです! 

私、会社に貢献できるんでしょうか? 

まず、相談をくれたNちゃんは、仕事がとっても大好き。

  • 会社で産休を取るのは自分がはじめて
  • 産後の仕事復帰へのイメージがつかない
  • 妊婦の今も前より貢献できてないと感じ、とにかく会社に申し訳ないと思っている

という相談。 

まず、1番に伝えたいことがあります。「罪悪感」を感じないでください。妊娠をして、どんどんお腹が重たくなり、なんだかボーっとしたり、つわりがあったりして、以前に比べ仕事の効率が悪い…。「私、迷惑ばかりかけているんじゃないだろうか?」「子どもが生まれたら、どうなっちゃうんだろう?」そんな不安がよぎると思います。 

多くの女性が通る道です。妊娠から子どもが小さい間は、本人にとっては出口がみえず、毎日の子育てが永遠に続くと感じてしまいますが、長い人生の中で考えると、それほど長くはありません。また、これから様々なライフスタイルの人が働く時代になります。自分を責めるのではなく、現状でどのように会社と関わるのがお互いに幸せなのかを見つける方が大事です。 

さらに、厚生労働省が出しているデータでは、会社に勤務している人材が退職をしてしまい、新たな人を雇用するよりも、産休・育休を経て社員が復帰する方が、採用・教育費用抑えられ生産性も高いことが分かっています。

だから、どうか思い詰めることなく人生の1つの章として、妊娠・出産・子育てを楽しんでください。時には、罪悪感を持ってしまう時るかもしれません。だって、人間だもの…。 

そんな時は、思い出してくださいね。今の自分を責めるのではなく、無理なく今の自分にできることを考えること。そして、周りで支えている人に感謝をして、未来につながる貢献を考えましょう! 

スムーズな仕事復帰への道 

さて、それでは相談内容を踏まえながら、スムーズな職場復帰への道として、実体験から感じたことをお話します。 

妊娠・出産は未知。体と生活の変化を自覚し受け入れる 

自分が妊娠・出産を経験したときに、真っ先に感じたことがありました。それが、「え??大人になってこんなに未知なことある?」ということでした。 

さらに、そこに個人差があります。正直、私はほとんどつわりもなく、臨月まで体重増加も10Kg未満と、かなり恵まれていました。それでも、ときおり急に気持ち悪くなることもありましたし、足がつってつって・・・泣。今思えば、集中力も続いていなかった気がします。きっと多くの妊婦さんたち、自分の体の変化に驚いたと思います。 

そして、次に驚いたのは出産。「なにこれ??めっちゃ痛い・・・」(これから出産を迎える方々ごめんなさい)半端なく痛くて・・・、世界中の母親を尊敬しました。 

さらに、妊娠は当然のごとく病気ではなく、我が子が生まれた瞬間から親になるのです。産後の体は、もう全身が痛い!!お腹やお股の痛みと戦いながら、ちいさ~いちいさ~い我が子を、オロオロしながら育てる日々が始まります。 

少々話がそれましたが、妊婦の時はお腹が大きくなるので周りからみても大変そうで、気を遣ってもらえます。しかし、出産後は見た目が戻る分、周りからの気遣いも減ります。

周りが悪いということを言いたいのではなく、あなたの変化や大変なこと、困り事はあなたにしかわからないということです。あなた自身を労わってあげられるのは自分しかいません。特に相談者のNちゃんは頑張り屋さんです。だからこそ、「どうして、こんなこともできないんだろう…」と考えてしまいがちですが、そうではなく、「今は、できない」と、ちゃんと認識することが大事です。 

一度、職場を離れて復帰する場合、最初は今までの2~3割程度しか成果を出せないと思っていた方が良いかもしれません。

コミュニケーションが何より大事!

多くの会社が産休・育休などの制度が整っていると思いますが、今回の相談者のNちゃんの会社では、Nちゃんが第1号ということで、会社と相談しながらどのようなペースで復帰していくかを決めというスタンスで進んでいます。私は、これをとてもチャンスだと思いました。 

まだまだ男性社会の日本で、制度は整いつつありますが、正直、本当に子育てに寄り添った仕組みを実現している会社があるか?と言われると多くない気がしています。 

でも、それは無理もなく子育ては本当に100人の子どもがいれば100通り・・・そこに家庭の状況も関わってくるので、1人1人に合わせた制度は難しいと感じます。 

しかし、だからこそ当事者からの情報共有やコミュニケーションが何よりも重要です。例えば、私の場合は子連れ出社をしながら産後2カ月目ぐらいから働いていましたが(きっと、当てはまる方少ないので、全然、参考にならない経験ですみません・・・笑。)、振り返ってみると、生後6カ月目以降よりも6カ月ぐらいまでの方が寝ている時間が長く働きやすかったと感じています。 

0歳から保育園に預ける方もいれば、在宅ワークで少しずつ復帰される方など、復帰方法も様々だと思いますが、周りから「どれぐらいできるの?」「実際、どれぐらい自由な時間があるの?」「体調は?」などという質問は聞きにくいというの事実です。 

ですから、遠慮なく偽りなく状況を伝えること、自分のできること・できないことを伝えるこまめなコミュニケーションを取ってください。

  • 子どもが抱いていないと泣いてしまう性格で今は復帰の見通しがつきません。
  • 昼寝を2~3時間するので、簡単な入力作業なら可能です。
  • 子どもの声などが入っても問題なければ、オンラインで会議への参加や、スタッフとのミーティングが可能です。
  • 少し余裕が出てきたのでもう少しできそうです。
  • 〇歳から保育園に入れることにしました。

育休中は、申し訳ない気持ちが先走り、できる限り会社の要望に応えたいという気持ちが出ることもあります。しかし、無理をせずありのままの自分の状況を話すことがポイントです。 

また、短時間でも働きたいと感じている場合は、どれぐらいの時間を確保できるのか?どのような仕事ならできそうか、また、できなかった場合のフォロー体制などを話しておく必要があります。 

この部分を、当事者から話してもらえると会社としては非常にありがたいと感じ、建設的な話し合いが進むでしょう。自分都合になりすぎないように注意はしましょうね。 

自分の気持ちに正直になってみる 

冒頭でも妊娠・出産は未知と書きました。そのため、気持ちの変化も未知です。私自身がそうでした。正直、子どもにそれほど興味がなく“子ども好き”からは程遠い人でした。汗。だから、子どもが生まれたらすぐに働こうと思っていましたし、教育熱心な親にはならないと思っていました。今でも、教育熱心ではありませんが(笑) 

そんな私が、息子が生まれたら「我が子はなんてかわいいの!?しばらくは一緒にいたいなと…」と思いました。単なる親バカですけどね。でも、それぐらい気持ちって変わります。今では、すべての子どもたちが愛おしく思えますよ。 

何が言いたいかというと、妊娠中はまだ体験したことのない子育てや、子どもを持ちながらの生活に不安いっぱいで、妊娠前と同じ生活をするにはと考えてしまいがちです。 

でも、生まれてみないと生活の変化も気持ちの変化もわかりません。実際に体験したときに、自分がどんな気持ちになるのかをしっかり受け止めてください。もっとこの子と一緒にいたいと感じるかもしれません。逆に、仕事をすることこそが、自分らしさだったと気づくかもしれません。 

職場復帰の時期やタイミングも当初の予定と変わるかもしれません。でも、それは正しいコミュニケーションを取る前提で、変わってもいいと思うのです。素直に自分の気持ちを感じて、どのような生活をするのが自分にとって、幸せかを考えてみてください。 

そして、妊婦生活も子どもが小さいうちもあっという間、今の幸せを噛み占めることを、どうか、忘れないで。愛おしい時間を楽しんでくださいね。

子育てを楽しむポイント 

さて、ここからはズボラな私流の子育てを楽しむポイントを紹介します。子育ての価値観はそれぞれですので自分に合うなと思えばぜひ実践してみてくださいね 

優先順位を考える 

子どもが生まれて、夫婦2人で生活しているよりも家事の量が増えました。さらに、子どもという人の命を管理する役割が増えました。そして、仕事にも復帰しました。この当時、私は何をやったらいいのかよくわからなくなり、結局何も手につかないという日々が続いていた気がします。 

私の場合、ある程度仕事をこなさなければいけない状況だったので、仕事は一定量行うことを前提に、家事は手抜き(洗濯・掃除は週3程度)、子どもの離乳食は半分レトルトを活用・大人の食事は適当(旦那よ、ごめん)など、とことん、家のことは手を抜きました。その代わり、子どもと遊ぶ時間は多めにとって心のバランスを取っていたように思います。 

全部を完璧にやるのは難しいです。仕事を抑えるのか、家事はどのレベルでOKとするのか?また、譲れない部分は何か?を整理すると、ちょっとずペースが掴めてきます。 

本気で周りに甘える 

これは、相談者のNちゃんにも声を大にして伝えたことです。知り合いに「大変だったらいつでも預かるよ~!」と声をかけると、だいたい「ありがとうございます。何かあったらお願いします!」と言われますが、本当に預けたいと言われたことはほぼありません。笑。笑い話にしましたが、とても悲しいことだと思っています。子育ての孤独が問題となり、度々メディアに取り上げられます。その度に、胸くなります

旦那さんや両親はもちろんのこと、友達や職場の人でも。協力者が多ければ多いほど子育てはラクになり、楽しくなります。また、小さい時から、我が子を知ってくれる人が多いということは、「小さい時から見守ってくれる人」=「応援者」となり、その子の人生にとってもプラスに働くと思っています。 

もし、子育てをはじめて辛いと感じたら、その時はあなたの周りにいる協力してくれる人、勇気を出して本気で甘えてみてくださいね。 

無理しなくていいけど、地域行事・活動に参加してみる 

もともと、地元に住んでいて両親も近くにいるし、友達も多いというような方には必要ないと思いますが、できればママ友を増やしたいとか、ご近所づきあいがしたいと考えている人には、地域活動に参加することをおススメします。 

清須市に、子どもを産んだ後に引っ越してきました。保育園は、基本的に働くママたちが子どもを預ける場所なので、なかなかママ同士ゆっくり話す機会がなく、予想以上に友達ができないなと感じました。 

そこで、地域のボランティア活動や地域行事に顔出すようにしました。すると、他の行事にも参加していた人や同じ保育園の人に会ったりします。子どもたちはすぐに仲良くなりますので、親も話す機会が増えます。行事があると子どもも、1日有意義に過ごせますし一石二鳥です。地域の特性や、次の行事など新たな情報も入ります。お祭りや防災訓練など、お住まいの地域にも季節ごとに行事があると思いますので調べてみてください。 

先ほどの甘えられる人を増やすことにつながりますし、大げさな話かもしれませんが、災害時などの緊急事態にも地域のつながりは持っていると安心だと思います。

まとめまとめ

今回は、お悩みをいただきスムーズな職場復帰と子育てが楽しくなるポイントについて書きました。子どもはかわいくて仕方がないのに、毎日の子育てとなると悩みはつきないもの…。本当に子育てって自分を成長させてくれるなと感じます。また、お悩みをお寄せいただければ、こちらのブログにて書かせていただきますので、お気軽にご意見などお寄せください。  

 

 

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